マーケティング担当がWebサイト構築へ挑戦した1ヶ月のリスキリング

By koki suzuki
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マーケティング担当がWebサイト構築へ挑戦した1ヶ月のリスキリング

◇◆◇ 記事の要点 ◇◆◇

  1. プログラミング未経験者が、短期間で新たなスキルを習得に成功した事例を学ぶ
  2. リスキリングの過程で役立ったAIツールなどの外部リソースについて
  3. 業務時間を活用したリスキリングは、企業と個人にとってWin-Winの戦略

パロアルトインサイトの鈴木です。今回は、私が体験した未経験からのWebサイト作成に関するリスキリングの体験に関して記事化してお届けしたいと思います。プログラミングに調整したいけどなかなか困難だと思われているみなさんにとって何かのヒントになればと思います。

2023年6月初旬、私はマーケティング担当としてパロアルトインサイトで働きつつ、新たなプロジェクトに取り組むことになりました。それは今ゴラ人いただいているAI教育コンテンツがまとまった「AIと私」ウェブサイト開発のプロジェクトでした。

このプロジェクトは、弊社のCTOからの提案で私もリスキリングの書籍制作に携わっているところだったので「私自身がゼロからプログラミングを学んでみよう」という思いから始まりました。目指すは7月の公開、学習と開発期限はわずか1ヶ月という厳しい挑戦でした。

最低限のマーケティングタスクもこなしながらプロジェクトが始まりました。私自身、プログラミングの知識はほぼゼロからスタートだったため、開発環境等はCTOの指導に従って進めました。使用する技術としてNext.js、React、Tailwind CSSが選ばれ、後にこれらが現代のフロントエンド開発に不可欠な技術であることを知りました。

プロジェクトが進むにつれ、「初心者が1ヶ月でプログラミングを学び、サイトを公開することが本当に可能なのか」「技術の習得は困難すぎるのではないか」と心の中は不安でいっぱいでした。最初の1週間は、ターミナルの使い方や、VSCode(Visual Studio Codeの略、コードエディターサービス)の使い方を学び、ローカル環境での開発を理解し、HTML、CSS、JavaScriptという基本的な言語の学習からスタートしました。
学んだコードは単語帳にまとめ、暗記するという本当に初心者向けの作業から始め、Reactの公式チュートリアルであるtic-tac-toeの作成なども試してみました。また、コーディングだけでなく、各言語の背景情報や概念などの知識をインプットすることも後になってとても重要なことでした。
プロジェクトが進むにつれ、自分自身の考え方も少しずつ変わり、言語の知識を増やし、コード入力に慣れていくことで、徐々に自己成長を実感できるようになりました。

学習過程で特に役立ったのはChatGPTの利用でした。エラーコードの原因を調査したり、コーディングのアイデアを提供してくれるなど、このツールの存在が学習効率を大幅に向上させてくれました。ChatGPTがなければ、1ヶ月でサイトをローンチすることは難しかったでしょう。また、難しい問題に直面した時にはエンジニアのQAサイト(Stack OverflowやQiita、Zennなど)を検索して知見を得たり、CTOからのアドバイスやフィードバックをもらいつつ進めていきました。これらのリソースが私の学習を大きくサポートしてくれました。

そして1ヶ月後の7月1日、ウェブサイトを無事に公開することができました。この成果以上に得られたのは新たな視点と自己認識でした。困難に思えた挑戦でしたが、自分自身が新しいスキルを習得できることを再認識しました。確かにとても困難でしたが、開発の過程で得た経験は私の自信を大きく高めてくれています。

共有したい経験から得た教訓としては、困難に見える挑戦でも固定観念を捨て、最新の学習リソースを活用することでスキルアップを実現できるということです。自分の可能性を信じ、挑戦し続ける勇気を持つことの重要性を痛感しました。これからも新たな学習を通じて、スキルセットを広げる挑戦を続けていきたいと思います。

今回の挑戦で成功した要因としては、業務時間を利用した強制的なリスキリング、期間が限定的だったこと、そしてCTOの支援があったことが大きかったと思います。プログラミングの学習がしたいけど時間がないと思われている方は「業務時間を活用したリスキリング」の交渉を試してみる価値があると思います。新たなウェブサイトなどの成果物が得られることで企業にとってもWinWinの関係を築けるため、交渉がうまく行けば学習時間の確保が可能になるでしょう。

私たちは日々の仕事に追われて新しいスキルを習得することを躊躇しがちだと思います。新たな挑戦は不安が伴いますが、乗り越えた先には非常に良い経験が待っています。私自身これからも新たな挑戦を続けていきたいと思います。