米国教育省からの教育とAIに関する新たな指針と可能性

By koki suzuki
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米国教育省からの教育とAIに関する新たな指針と可能性

◇◆◇ 記事の要点 ◇◆◇

  1. アメリカ教育省はAI活用を推進し、公平性向上と教師負荷軽減を目指す
  2. AI技術の中心に人間を置き、アルゴリズムの偏りと教師の自律性を保護するとを強調
  3. AIが教育に及ぼす全体的な影響については未だ解明できてはいない。

AIが教育の世界における利用が増えてきています。そのため、その影響を適切に制御し、良い使い方をするための基準を設けることが必要となっています。

アメリカの教育省は、AIと教育の関連について新しい報告書を公表しました。この報告書は、非営利団体であるデジタルプロミスと協力して作成され、昨年の夏に4回開かれた意見交換会で700人の教育関係者の意見を取り入れています。教育省はAIを「責任を持って」使うことを推奨し、特に教育の中心にAIを置くことを強調しています。

これは、ホワイトハウスが前に出したAIのガイドラインの一部で、人間が決定することの重要性を強調しています。AIを使って個々に合わせた学習を行うことで、学びの機会を公平にすることが期待されています。教育者サイドも一部の仕事を自動化することで、生徒との会話にもっと時間を割けるようになるだけでなく、生徒への即時のフィードバックも可能になると考えられています。このようにAIは多くの教師にとって頼りになるサポーターとなり、教育の負担を軽減し、生徒についての詳しい情報を提供できるようになると期待されています。

一方で、AIが教育全体にどう影響を及ぼすかはまだわからないとされています。報告書によれば、AIを使った教育技術は共有された「教育のビジョン」に従うべきだと述べています。ChatGPTのような新しい技術が出てきたときに、AIの能力にわくわくするだけでなく、教育の成果や良い基準を見失わないようにすることが強調されています。


参考:https://www.edsurge.com/news/2023-06-02-the-education-department-outlines-what-it-wants-from-ai