OpenAIが初の大学との提携を発表/アリゾナ州立大学でChatGPT Enterprise のフルアクセスが可能に

By koki suzuki
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OpenAIが初の大学との提携を発表/アリゾナ州立大学でChatGPT Enterprise のフルアクセスが可能に

◇◆◇ 記事の要点 ◇◆◇

  1. 教育分野におけるAIの実践的応用
  2. AIによるカスタマイズされた教育体験の提供
  3. プライバシーと知的財産の保護に対する配慮

AI技術の急速な進展は、教育分野にも新たな風を吹き込んでいる中、AIの応用した学術研究や、教育に与える影響は計り知れないものがあります。今回は、OpenAIがアリゾナ州立大学と締結したパートナーシップに焦点を当て、その詳細と意義について解説していきます。

パートナーシップの概要

アリゾナ州立大学は、2024年2月からすべての生徒にChatGPT Enterpriseを提供し、授業や、チュータリング、研究に幅広く活用する計画を発表しました。
大企業向けのChatGPT Enterpriseは、GPT-4へのアクセス、使用制限のないパフォーマンス、高速化された処理能力、APIクレジットを提供します。

AIチューターとAIアバターの開発

このパートナーシップを通じて、アリゾナ州立大学は学生のためのパーソナライズされたAIチューターを構築する予定だといいます。

特定のコースだけでなく、学習トピックの全域にわたるサポートを提供しすることを目標にしているということです。また、生物学に関するエッセイを書くなど、特定の科目を学習するための「クリエイティブなバディ」としてのAIアバターも開発されます。

プロンプトエンジニアリングコースの強化

アリゾナ州立大学で人気のプロンプトエンジニアリングコースは、工学生だけでなく多くの学生に人気があります。新しくChatGPT Enterpriseへのアクセスが追加されることにより、これまでの使用制限から解放され、さらに充実した教育が提供されることになります。

プライバシーと知的財産の保護

今回の発表でOpenAIとアリゾナ州立大学は、ChatGPTを使って入力されたプロンプトが安全に保持され、OpenAIがそのデータをトレーニングモデルに使用しないことを明言しています。これにより、学生のプライバシーや、知的財産は保護されるため、学業に専念して活用することが可能となります。

教育におけるAIの可能性

アリゾナ州立大学のCIOであるLev Gonick氏によると、今回の提携によって「トークン経済から離れ、豊かなマインドセットで技術を利用することが重要である」と述べています。これにより研究活動や、データ分析、など分野で効率化が進んでいくことが予想できます。

まとめ

このパートナーシップは、AIと教育の融合における新しい可能性を切り開くものになるでしょう。AIチューターや、AIアバターの開発、プロンプトエンジニアリングコースの強化は、学生たちに新しい学習体験を提供し、研究方法に新たな視点を加えることでしょう。

プライバシーと知的財産の保護にも注視しており、AIを教育分野で安心して活用できる環境づくりにも余念がありません。この初の取り組みが、その他の高等学校での新たな動きを促進することになるでしょう。

参考:https://www.cnbc.com/2024/01/18/openai-announces-first-partnership-with-a-university.html