オックスフォード、ケンブリッジなどの名門校がAIを教育実践に取り入れるための重要な一歩を踏み出す

By koki suzuki
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オックスフォード、ケンブリッジなどの名門校がAIを教育実践に取り入れるための重要な一歩を踏み出す

◇◆◇ 記事の要点 ◇◆◇

  1. 英国のカレッジは教育におけるAIの利用を奨励している。
  2. AIの使用は倫理的でなければならず、アカデミック・インテグリティを維持しなければならない
  3. この決定は学生や職員がAI主導の世界に備えることを目的としている

テクノロジーの進化は止まらず、その勢いでAIは生活の様々な場面、そして教育の分野まで足を踏み入れています。中でも注目されるのが、英国の名門大学であるオックスフォード大学や、ケンブリッジ大学などを含む24校から成るラッセル・グループが、教育の場にAIを取り入れる動きを見せていることです。

ラッセル・グループは、学生や教職員がAIを活用することを奨励する一方、その使用には十分な注意が必要だとしています。つまり、AIを理解し、責任を持って利用することの重要性を強く推奨しています。このグループに参加する大学は、教職員がAIツールを倫理的に使用できるよう、教育や評価方法を柔軟に適応させることを重視しています。

AI技術が日進月歩で進化していく中で、アカデミック・インテグリティ(学問的な誠実さ)を保ちつつ、最良の手法を共有し合うという誓いを立てたと発表しました。

教育機関がAIにどう向き合っていくべきかについての議論は以前からありました。教育分野はAIによる影響を早くから受け、一部では不正行為への対応に悩み、AIツールを全面的に禁止する場合もありました。

しかし、ラッセル・グループの姿勢はそれとは逆で、教育や学習体験を向上させる可能性を見いだし、AIを積極的に受け入れようとしています。グループのCEOは、AIの影響が増大する世界で生き抜くためのスキルを学生に提供すること、そして教員や、職員がAIを活用して指導方法を充実させる方法を理解することの重要性を強調しています。

教育分野でのAIの活用は避けられない流れとなっています。中でも倫理的かつ責任ある使用が必要不可欠なのは言うまでもありません。
今回のラッセル・グループが推進するこの取り組みは、AIが教育における未来に与える影響を前向きに捉え、その潜在的な利益を活かす方向に焦点を当てています。AIの悪用を防ぐだけでなく、学習体験の向上という利点を最大限に活用しようとする、教育界からの新たな視点とも言えるでしょう。

参考:https://www.businessinsider.com/ai-chatgpt-colleges-students-professors-education-cheat-exams-2023-7